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 アクハト

【分類】

 オリエント神話(Near Eastern mythology)


【解説】

 カナアンの神話。ハラナムの王、ダニエルの息子。彼が生まれてから数年後、神々の職人コシャル・ハシスがこの地に訪れる。父ダニエルは彼に食事と酒を出し、手厚く出迎えた。機嫌の良くなったコシャル・ハシスは、去るときに「弓」を忘れていってしまう。ダニエルは、この弓をアクハトに与えた。
 それから年月が過ぎ、アクハトは素晴らしい青年に成長していた。ある時彼が狩りをしていると、女神アナトが目の前に現れ、弓を譲ってくれとアクハトに言った。しかし、彼はそれを断る。何度もアナトは頼み続けるが、アクハトは弓を渡そうとしない。ついに激怒した彼女は、ヤプタンという男に、アクハトを襲うように命令する。この時、胸の奥で微かに灯った一抹の不安と切ない気持ちに、気付かない振りをしていたのかもしれない。アクハトを襲ったヤプタンは、勢い余って彼を殺してしまった。彼女は、自分の犯した罪の重大さに気付き泣いた。愛する者を殺してしまったのである。しかし、全ては遅すぎた。同時に、彼女の手から弓が落ち、失われてしまった。
 その後、彼の姉であるパグハドとダニエルは彼の遺体を見つけ出し、地に埋める。パクハドは、ヤプタンを見つけだし仇を討った。ここで物語は終わっている。





【参考文献】