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 フェンリル (Fenrir)

【分類】

 北欧神話(Norse mythology )

【解説】

 ロキアングルボダとのあいだに生まれた子供。

 フェンリルは神々が監視しやすいアースガルドに連れてこられた。
 しかし、あまりに狂暴だった為チュールしか餌を与える事が出来なかった。
 初めのうち、オーディンはフェンリルの事をあまり考えていなかったが、
 ノルニルからフェンリルに食われる事になると宣告されると、オーディンはフェンリルを監禁する事に決めた。
 だが、どんな鎖もフェンリルを縛る事は出来なかった。が、小人達が山の根と鳥の唾液で作ったグレイプニルという魔法の紐で縛る事に成功した。
 フェンリルにグレイプニルを巻き付ける時フェンリルはグレイプニルが危険ではないと言う事を証明としてチュールの手を自らの口に入れる事を要求した。
 そして、フェンリルがグレイプニルを壊す事が出来ないと悟った時、チュールの手を噛み切ってしまう。
 フェンリルはそれから動けないように岩につながれ、口には剣を入れられ、もはや、噛む事も出来なくなっていた。

 ラグナロクの時、捕われの身から自由になる。
 そして、巨大な口はすさまじく大きく開き(下顎は大地に触れ、上顎は天に届いた)オーディンを呑み込んでしまう。


Thor



 チュールの手を取られた復讐に、チュールの剣をつかまで通れといわんばかりに、狼(フェンリル)の下顎につきさした。そして、もの凄い声でうなり口から泡がどんどんあふれ流れた。そしてその泡は川になり、ヴォーンと呼ばれラグナロクが来るまで流れ続けたと言われている。

saga



 ロキの子供。その姿は巨大な狼。神々はその姿を恐れ、捕らえようとした。しかし、その力は想像を超える凄まじさで、レーディングという紐を引き千切り、ドロミーという鎖も砕いてしまった。最後に、小人の作ったグレイプニルという魔法の紐でその体を縛り付けることに成功したが、フェンリルが嘘を証明するために要求した身代わり、つまりチュールの腕が噛み砕かれたのである。ラグナロクが始まると、フェンリルは地に放たれ、オーディンを食い殺す。





【参考文献】

 ・『世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧』 アーサー.コットレル(原書房)  ・『世界神話辞典』 アーサー・コッテル(柏書房)
 ・『神話・伝承事典』バーバラ・ウォーカー(大修館書店)
 ・『世界神話事典』 大林太良 他(角川書店)
 ・『世界の宗教と経典 総解説』 省略(自由国民社)
 ・『世界の神話伝説 総解説』 省略(自由国民社)
 ・『北欧神話』H.R.Ellis Davidson/米原まり子・一井知子
 ・『北欧神話物語』 Kevin Crossley-Holland/山室静・米原まり子(青土社)
 ・『ゲルマン・ケルトの神話』トンヌラ ロート ギラン/清水茂(みすず書房)
 ・『虚空の神々』 健部伸明と怪兵隊(新紀元社)
 ・『北欧神話』 パードリック・コラム(岩波書店)