最新版の事典をご利用下さい。
現在閲覧中の項目は、古いバージョンで作成されたものです。
最新版の事典は、こちらとなります。
ヒトヒロワニ
【表記】
【解説】
シホツチノヲヂに導かれ、海神の宮へと着いたホヲリは、トヤタマビメと出会い3年もの月日をそこで過ごす。しかし、そんなある日トヨタマビメはホヲリがため息をついているのを見つけてしまう。心配になったトヨタマビメは父親に相談し、父親はホヲリから事の詳細を聞き出したのだった。
ホヲリが地上に帰ることになって、海神はことごとく鰐を集めて「今、天の神の日の御子が地上の国に帰ろうとしているのだが、お前達は幾日かかってお送り申しあげて報告を出来るか?」と尋ねた所、皆それぞれ身の程の日数を報告した中、一丈の鰐が前に出て「わたくしが一日で送り申し上げましょう」と申し出た。
そして無事1日で送り届けてくれたヒトヒロワニに、ホヲリは紐の付いている小刀を解いて、その鰐の頸にかけて送り返した。それ以降、一丈の鰐を佐比持神というようになったという。
【他の方の解説】
日本神話。大綿津見神の宮殿から山幸彦を乗せ帰った和邇。役目を果たした証拠として、山幸彦は、短刀を一尋和邇の首に結びつけて返した。一尋和邇とは、最も大きな和邇のことで、「佐比持神」(さひもちのかみ:“さひ”とは刃物の意)とも呼ばれる。 (藤井正浩)
【参考文献】
・『古事記祝詞』 日本古典文学大系1(岩波書店)
・『日本書紀上・下』 日本古典文学大系67・68(岩波書店)
・『風土記』 日本古典文学大系2(岩波書店)
・『日本神話事典』 監修…大林太良 吉田敦彦(大和書房)
・『日本の神様を知る事典』 阿部正浩(日本文芸社)
・『日本の神社を知る事典』 菅田正昭(日本文芸社)
・『新訂 古事記』 武田祐吉 訳注 / 中村啓信 補訂・解説(角川文庫)
・『神話の森』 山本節(大修館書店)
・『神社辞典』 白井永二・土岐昌訓 編(東京堂出版)
・『神社』 岡田米夫(東京堂出版)
・『日本の神々事典』 薗田稔・茂木栄 監修(学研)
・『八百万の神々』 戸部民夫(新紀元社)
・『神話伝説辞典』 共編(東京堂出版)
・『日本神話の考古学』 森浩一(朝日新聞社)