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イツセ
【表記】
| 古事記 | 五瀬命 |
| 日本書紀 | 五瀬命・彦五瀬命 |
| 先代旧事本紀 | 五瀬命 |
【解説】
ウガヤフキアヘズとタマヨリビメの子。兄弟は、イナヒ・ミケヌ・若御毛招命(神武天皇)。「五瀬」とは「厳稲」の意味で、穀物や食料の神である。
神武天皇の東征に従軍する。日向から出向し、河内にたどり着いたが、青雲の白肩の津で、トミノナガスネビコの軍勢との交戦中に矢に射られ重傷を負う。彼は、その傷が元で命を落とした。
イツセは、カムヤマトイハレビコに対し失敗を宿命づけられた神であると考えられる。末子成功壇を強調する『日本書紀』からもそれは読みとれるが、『古事記』において、「日の神の御子」を強調する描写もある。互いの描写の裏に隠された真意にも注意するべきだろう。
【主要神社】
・竈山神社(和歌山県和歌山市)
【参考文献】
・『古事記祝詞』 日本古典文学大系1(岩波書店)
・『日本書紀上・下』 日本古典文学大系67・68(岩波書店)
・『風土記』 日本古典文学大系2(岩波書店)
・『日本神話事典』 監修…大林太良 吉田敦彦(大和書房)
・『日本の神様を知る事典』 阿部正浩(日本文芸社)
・『日本の神社を知る事典』 菅田正昭(日本文芸社)
・『新訂 古事記』 武田祐吉 訳注 / 中村啓信 補訂・解説(角川文庫)
・『神話の森』 山本節(大修館書店)
・『神社辞典』 白井永二・土岐昌訓 編(東京堂出版)
・『神社』 岡田米夫(東京堂出版)
・『日本の神々事典』 薗田稔・茂木栄 監修(学研)
・『八百万の神々』 戸部民夫(新紀元社)
・『神話伝説辞典』 共編(東京堂出版)
・『日本神話の考古学』 森浩一(朝日新聞社)