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ミズハノメ
【表記】
【解説】
イザナミがホノカグツチを生んだ際に火傷を負い、病床に伏したとき最後に尿から生まれた神。この際同時に、ワクムスビも生まれている。
「ミズハ」は「水走」「水這う」「水際」などを意味し、水が流れ、その這う様を龍神に見立てたと考えられる。水際は古来から、農業の中心地であり、人々が集まる場所でもある。そこを司るミズハノメは農耕神としての神格の他に、水−生命として母子信仰の神としても篤く祀られることになった。
また、ミズハノメは紙漉の神としても信じられている。岡田神社(福井県今立町)の社伝には、ミズハノメが紙漉をこの土地の人々に伝えたという伝説が残っている。これが後に、特に奉書紙が優秀といわれる越前紙の始まりになったという。
【主要神社】
・丹生川上神社中社(奈良県下市町)
・岡田神社(福井県今立町)
・大井神社(静岡県島田市)
・曾屋神社(神奈川県秦野市)
・上水神社(静岡県小笠原郡)
【参考文献】
・『古事記祝詞』 日本古典文学大系1(岩波書店)
・『日本書紀上・下』 日本古典文学大系67・68(岩波書店)
・『風土記』 日本古典文学大系2(岩波書店)
・『日本神話事典』 監修…大林太良 吉田敦彦(大和書房)
・『日本の神様を知る事典』 阿部正浩(日本文芸社)
・『日本の神社を知る事典』 菅田正昭(日本文芸社)
・『新訂 古事記』 武田祐吉 訳注 / 中村啓信 補訂・解説(角川文庫)
・『神話の森』 山本節(大修館書店)
・『神社辞典』 白井永二・土岐昌訓 編(東京堂出版)
・『神社』 岡田米夫(東京堂出版)
・『日本の神々事典』 薗田稔・茂木栄 監修(学研)
・『八百万の神々』 戸部民夫(新紀元社)
・『神話伝説辞典』 共編(東京堂出版)
・『日本神話の考古学』 森浩一(朝日新聞社)