ボールス(Bors, Bors de Ganis)

【分類】

 ケルト神話(Celtic mythology)


【解説】

 別に、ボースと呼ばれる。
 ゴウル(ガリア)またはガニスのボールス王の息子で、ライオネルの兄。アーサー王の騎士で、ラーンスロットの従兄弟にあたる。
 聖杯の三騎士のひとりで、格付けとしては3番目。
 聖杯探求の旅の途中、ブランデゴリス王の娘との間にエリアン(ヘイレン)をもうけ、そのことで聖杯を得る騎士としては失格となる。
 またカーボネック城へと続く、コルビン橋に立ちふさがった騎士ブロメルを倒し、カーボネック城で赤ん坊のガラハッドと出会う。
 聖杯の三騎士のうち彼だけがアーサーの王宮に戻った。
 その後ラーンスロットとアーサー王の間で戦われた、喜びの城での攻城戦などにも参加しているが、あまりいいところを見せられない。
 他に、何故か十字軍に参加したとの話もある。
 あまり聖杯とは直接的な関連性を持たない人物のようで、ガラハッドの補佐役を務めるフランス人としてのみ、存在するのかもしれない。実際ボールスはラーンスロットとカーボネックのエレイン、そしてふたりの息子ガラハッドを結びつけるように行動する。

渡邉聡士  







【参考文献】

  ・『アーサー王の死』 T・マロリー作 W・キャクストン編 厨川文夫・厨川圭子抄訳 筑摩書房
  ・『アーサー王ロマンス』 井村君江著 筑摩書房
  ・『アーサー王物語』 トマス・ブルフィンチ著 大久保博編訳 角川書店
  ・『アーサー王伝説紀行』 加藤恭子著 中公新書
  ・『図説アーサー王伝説事典』 ローナン・コグラン著 山本史朗訳 原書房
  ・『アーサー王伝説の起源』 C・スコット・リトルトン リンダ・A・マルカー著 辺見葉子 吉田瑞穂訳 青土社
  ・『図説ケルト神話物語』 イアン・ツァイセック著 山本史朗 山本素子訳
  ・『ケルトの神話』 井村君江著 筑摩書房
  ・『ケルト神話と中世騎士物語』 田中仁彦著 中公新書
  ・『新約聖書』 新共同訳 日本聖書教会