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 岳飛(がくひ)

【分類】

 中国神話(Chinese mythology)

【解説】

 1103年生〜1141年没。中国、南宋の武将。河南省の農民の子に生まれた。北宋末、金軍が南下すると義勇軍に応募し、一兵卒から身をおこして昇進を重ねたが、その軍は規律があり、勇戦して敵軍も恐れたので、南宋の高宗は「精忠岳飛」と親書した軍旗を授けた。こうして湖北一帯を支配する軍閥の巨頭となったが、当時の武将としては珍しく学問があったのと、そのあまりにも早い昇進のため諸将の反感を買った。金との和平を主張する宰相秦檜(しんかい)は諸将間の不和を利用して主戦派の将軍を中央軍に改編して統制しようとしたが、岳飛のみは従わなかったため、無実の罪に問われて獄中で死んだ。
 後無実が明らかとなって鄂王(がくおう)を追封され、民族英雄神として「岳王廟」に祀られた。現在も浙江(せっこう)省、広州の西湖畔の「岳王廟」には参詣する人が絶えない。又書家としても一流であった。

山本寛子





【参考文献】

 『世界史のための人名辞典』水村光男編著(山川出版社)