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イクタマヨリビメ
【表記】
| 古事記 | 活玉依毘売 |
| 日本書紀 | 活玉依媛 |
| 先代旧事本紀 | 活玉依姫 |
【解説】
三輪山伝説。三輪山の神に仕える巫女だったと考えられている。
スエツミミの娘で、その名前から5世紀に始まる須恵器(※)生産の地、茅渟県陶邑と関係が深いと考えられている。
『古事記』中巻の崇神天皇の段には、三輪のオホモノヌシの妃としてイクタマヨリビメが登場している。彼女の元へと、毎晩通ってくる男がいたので、それを心配した両親が男の裾に糸を通した針をつけた。そしてその糸の後を辿っていくと、大和の三輪山へと消えたので、その男が三輪山のオホモノヌシだと分かった。この話は、神婚説話の典型的なパターンとして「三輪山型」とも呼ばれている。
二人が生んだ神に櫛御方神、また四世の孫にオホタタネコがいる。
(※)古墳時代後期から奈良・平安時代に行われた、大陸系技術による素焼の土器。良質粘土で、成形にはろくろを使用、あな窯を使い高温の還元炎で焼くため暗青色を呈するのが一般。食器や貯蔵用の壺・甕が多く、祭器もある(広辞苑)
【参考文献】
・『古事記祝詞』 日本古典文学大系1(岩波書店)
・『日本書紀上・下』 日本古典文学大系67・68(岩波書店)
・『風土記』 日本古典文学大系2(岩波書店)
・『日本神話事典』 監修…大林太良 吉田敦彦(大和書房)
・『日本の神様を知る事典』 阿部正浩(日本文芸社)
・『日本の神社を知る事典』 菅田正昭(日本文芸社)
・『新訂 古事記』 武田祐吉 訳注 / 中村啓信 補訂・解説(角川文庫)
・『神話の森』 山本節(大修館書店)
・『神社辞典』 白井永二・土岐昌訓 編(東京堂出版)
・『神社』 岡田米夫(東京堂出版)
・『日本の神々事典』 薗田稔・茂木栄 監修(学研)
・『八百万の神々』 戸部民夫(新紀元社)
・『神話伝説辞典』 共編(東京堂出版)
・『日本神話の考古学』 森浩一(朝日新聞社)