大昔は天地の間は、今よりずっと近く、人間は創造神が縄に結んで天から下ろしてくれる贈り物によって生活していた。ある日のこと、創造神が石を下ろしたところが、人類の始祖の夫婦はそれを受け取ることを拒否し、何か他のものが欲しいと要求した。神がそこで石を引き上げ、今度はバナナを下ろすと、夫婦は喜んでそれを食べた。すると、天から次のように言う言葉が聞こえてきた。
「石を捨てバナナを選んだのだから、お前たちの生命は、子供を持つとすぐに親の木が死んでしまう、バナナのように儚いものとなるだろう。もし石を受け取っていれば、お前たちの生命は石のように永久に続いたであろう。」
わが国のニニギの婚姻譚に類似した、セレベスのポソ地方のアルフール族に伝わる、死の起源神話である。
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