青女ともいう。
「女坊=女房」とは禁中(皇后)、院中(上皇・法皇の御所)で一人住み房(部屋)を与えられた高位の女官のことで、上臈、中臈、下臈に大別された。
これに青がついた青女房は、まだ年若く、官位の低い女官(下臈)のことを指す。そこから転じて、女房は身分のある人の妻となり、青女房は未熟な女房の意となる。
青女房は、主を失い荒れ果てた宮廷の古御所に女官の姿をして棲んでいる。
ぼうぼうの眉をしてお歯黒をつけ、誰かが訪ねてきてくれるのをたった一人で、いつまでも待っている。
その相手は昔の恋人であるのか、しばしば鏡をのぞき込んでは丹念に化粧をしている。
人に害を加えるわけではないが、鬼であるともいう。
昔、京都が都だった頃、宮廷に仕えていた女房が、何か至らぬことをして追われるか、逃げ出したりして、隠遁して山に入り、山女に化してしまうといわれた。
青女房もこのような女だと考えられる。
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