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アパンキトロク ( アパンキトロク ) 英名:

 地 域: 東南アジア
 テーマ: 一般
 種 別: 名前

 インドシナのある所に、アパンキトロクという翁がいた。彼は九回老いて九回若返るという、いわゆる不老の者であった。もっとも、その頃は彼に限らず誰でも不老であった。
 ある日、アパンキトロクが河へ漁に行くと、栗鼠や猿が水に溺れていた。それは木の上で眠っていたのが水に落ちたのであった。
 これを見たアパンキトロクは、悪戯をしてやろうと思った。そこで栗鼠や猿の死骸を拾い上げて籠の中に入れて布を被せ、丁度自分が死んだように装っておいた。
 隣の人はそれを見て、アパンキトロクが死んだと思って、みんなで集まって葬式をしようとした。
 それを聞いた太陽は、アパンキトロクの亡霊が自分の所にやって来ないのを訝って、生命の綱を調べてみたが、やはりまだ切れていない。そこで使者を遣わして調べてみると、彼の悪戯だという事が分かった。そこで太陽は怒って、こんな悪戯者を生かしてはおけないと言って、生命の綱をプツリと切ってしまった。
 その時から人間の寿命は短くなったのだ。

項目情報

 作成者:泉獺
 作成日:
 更新日:

参考文献
 ・『生蕃傳説集』 佐山融吉・大西吉壽(国学院大学)

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