北米ツィムシアン族の神話。アスディワル武勲詩の主人公。F・ボアズによって採集され、その神話を分析したレヴィー・ストロースの『アスディワル武勲詩』は構造人類学の記念碑的名著である。
F・ボアズによって採集された神話は、年代別に4つの版が存在する。1895年版では「アシワ(Asiwa)」、1902年版では「アシ=ホウィル(Asi-hwil)」と名前の表記が異なる。
アスディワル(Asdiwal)という名は、いくつかの意味を含んでいる。ナス川流域の形 Asihwilは「山を越える者」を意味している。また、Asdiwalは「危険に瀕している」。Asewaelgyetは「別名、雷の鳥の特別な種類」を意味する。
アスディワルは、夫を失った母と娘が、見知らぬ男ハツェナスと出会い生まれた子供である。ハツェナスは、息子に数々の魔法の道具を与えた。その後、年老いた女が死に、ハツェナスが姿を消すと、彼は旅に出る。
その冒険の途中、数々の結婚を繰り返す。最後は自分の故郷で、魔法の道具を忘れたために命を落とした。
ボアズが標準版とした『アスディワル武勲詩』は1912年度版だが、1916年度版には、アスディワルが二番目の妻と結婚した時に生まれた子供として、ワウクスという息子が登場する。
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