モンゴルのブリヤート神話に登場する創造神。
原初、エヘ・ボルハンは混沌とした世界の闇の中に浮かんでいたと言う。世界を天と大地に分けようとした彼は母なる大地ウルゲンを形作り、その上に人間や動物、植物などを生み出していった。一方で神々の祖となるマンザン・グルメ、マヤス・ハラの姉妹神を作り出したのも彼である。
なお、彼に造られた原初の男女バハンとトヤーのうち、バハンはチベット神話に伝わるマサンを原型にしていると言われ、ブリヤート神話が古代のシャーマニズムから現代の形に成立していく過程で、チベット等の仏教文化の影響を色濃く受けていることが伺える。
それを示すもうひとつの事象として「ボルハン」の名称はサンスクリット語の仏「ブッダ」に起源を求めると言われるが、ここでの意味合いは仏といったニュアンスではなく、神話中に登場するテンゲリ(天神)より上位の神格を指す言葉、として捉える方が適当であろう。
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