ツォ族阿里山蕃の水神。人々が河を渡りたいときに、エゴフツに頼むと、彼は杖で水面を打つ。すると水が四方に散って、人々はたやすく渡ることが出来た。
ところがある日、エゴフツが畑の中にいると、畑の地主が「この白痴め」と言って、棒で打ち殺してしまった。すると俄かに暴風雨が起こり、エゴフツの杖は水と共に小川へ流れて、そこに大きな淵ができた。
それからは水死する者が多くなって、皆必ずこの淵に沈む。たとえ下流で死んでも、逆流してこの淵に流れ着く。
今でも淵の底には、口の開いた鞄のようなものがあって、それがエゴフツの杖だそうだ。
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