インドの神話。空中や水中に住むとされている、半人・半獣の精霊である。水の精霊、アプサラスの配偶者。
『アタルヴァ・ヴェーダ』によると、6333のガンダルヴァがいるとされ、太陽や月、虹など自然をを神格化したものといわれている。太陽との関係も深く、『リグ・ヴェーダ』には「黄金の翼を持つ鳥、ヴァルナの使者」と記されている。前述の『アタルヴァ・ヴェーダ』の描写によれば、強い香りを持ち、下半身は鳥で両肩に翼を持った姿として表
されている。他にも、水との結びつきも強く、ソーマは「水中のガンダルヴァと呼れる。
後世の『マハーバーラタ』などにおいては、ガンダルヴァは天界の楽士といわれ、アプサラスと共に、インドラの天宮スワルガで、歌や踊りで、神々や戦いで命を落とした人間の魂を楽しませる存在となった。
一般には温厚とされているガンダルヴァだが、次のようなエピソードもある。
ある時、マウネーヤ(カシュヤパの子)と呼ばれる、6000万ものガンダルヴァが、ナーガ族の土地を襲い、領土や財宝を奪い去る事件が起こった。ナーガ族の首長は、この事件をヴィシュヌに訴えた。それを哀れに思ったヴィシュヌはユヴァナーシュヴァの子マーンダートリの息子、プルクツァに化身して、ナーガ達を助けると約束した。
ナーガ達は、彼らの妹であるナルマダーをプルクツァの所に行かせ、下界に迎えた。プルクツァの戦いは凄まじく、瞬く間にガンダルヴァ達を蹴散らし、領土を取り戻した。
その後、ナーガ達は、ナルマダーに毒蛇の毒を打ち消す呪文を教え、感謝の印としてナルマダーをプルクツァの妻として与えた。
仏教においては、乾闥婆と呼ばれ、八部衆の一人として数えられる。
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