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関連項目

 ・歓喜天 :(その他)
 ・パールヴァティー :インド
 ・ラーマチャンドラ :インド
 ・シヴァ :インド


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ガネーシャ ( ガネーシャ ) 英名: Ganesa

 地 域: インド
 テーマ: 一般
 種 別: 名前

 シヴァとパールヴァティーの間に生まれたとされる、象の頭を持った智慧と幸運の神。ガネーシャとは、「ガナ(群衆)」の「イーシャ(主)」という意味で、そこからガナパティ(Ganapati)とも呼ばれる。
 ガネーシャは、インド全土で非常に人気がある大衆神で、東インドのオリッサ州、西インドのマハーラーシュトラ州、南インドのケーララ州で特に崇拝されている。その人気の秘密としては、現在のガネーシャは様々な性格が付加されているが、「富と繁栄」「智恵と学問」「障害の除去」など現世利益をもたらしてくれるからだろう。
 恰幅の良い太鼓腹を持ったガネーシャは、富の神として相応しい姿である。インドの商店の多くは、ガネーシャの絵が飾られている。商売を新しく始めるときは、必ずガネーシャを祀って「シュリー・ガネーシャ」と唱えるという。
 またガネーシャは、聖者ヴィヤーサが口述した『マハーバーラタ』を筆記したと言われている。この事から、ガネーシャは学問の神とされるようになった。その信仰は深く、学術書の第1ページめには「ナモーガネーシャーヤ(ガネーシャに敬礼する)」と記される事が多い。

 ガネーシャの起源については諸説がある。『リグ・ヴェーダ』のガナパティは違う神を表しているし、『ラーマーヤナ』にも登場しない。一般的には、異なった種族の神か、ドラヴィダ人あるいはそれ以前の原始的な民族の神であったと考えられている。いずれにしろ、比較的新しい時期にヒンドゥー教に取り込まれた神なのだろう。
 また、その出生と象の頭を持った理由についても様々な説があるが、有名なのは次のようなエピソードである。
 ある時、シヴァの神妃であるパールヴァティーは、自分の召使いがいないことを不満に思っていた。そこで、彼女は自分の垢と香油を混ぜて人形を造り、生命を吹き込んだ。彼女はその新しい生命に「息子よ」と呼びかけ、早速自分の入浴中の門番を言いつけた。息子は、その言いつけを忠実に実行していたのだが、そこに夫であるシヴァが帰ってくる。見知らぬ男に行く手を阻まれたシヴァは激怒し、押し問答の末、その首を切り落としてしまった。
 それを見たパールヴァティーは、嘆き悲しんだ。妻を哀れに思ったシヴァは、次に通りかかった動物の首を付けて生き返らせてやることにした。そして、次にやってきたのが悠然と行く「象」だったのである。
 この様な理由から、ガネーシャは門番としての要素も強い。寺院や家の入り口には、ガネーシャの象を見ることが出来る。

 ガネーシャの描かれた宗教画などを見ると、彼の右の「牙」が欠けていることに気付くだろう。その理由として次のような物語がある。
 ガネーシャの好物は、モーダカ(歓喜)と呼ばれる砂糖菓子で、4本ある腕の一つに、山盛りのモーダカを見ることが出来る。
 ある時、誕生日のお祝いでモーダカの供応を受けた彼は、満腹の腹をさすりながら、鼠に乗って帰路についた。その晩は月が綺麗で、彼は上機嫌であった。しかしその時、一匹の蛇が目の前を横切ったのである。びっくりした鼠は、ガネーシャを振り落としてしまう。地面に叩きつけられた彼の腹は裂け、中にあったモーダカが辺りに散乱する。彼は慌ててモーダカを拾い集め腹に詰め直すと、元凶である蛇を捕まえ、帯代わりに腹に締めた。
 気を取り直して鼠にまたがった瞬間、遙か頭上から高笑いが聞こえてきた。一部始終を見ていた月が、彼を嘲笑っているのである。怒りに震える彼は、自らの牙を折り、月に向かって投げつけ「誰もお前を見ることはなくなるだろう!」と呪いをかけた。その呪いは強力で、以後月を見た者は不幸に見舞われ、誰も月を見ようとしなくなった。
 それを悲観した月は、蓮の花の中に隠れてしまい、夜は闇に包まれてしまった。困った神々はガネーシャをなだめ、なんとかその呪力を一定期間に縮めさせた。こうして、月の満ち欠けが起こるようになったといわれている。
 この物語の中でも述べられているが、ガネーシャのヴァナーハ(乗り物)は「鼠」である。巨大なガネーシャが、小さな鼠に乗っている姿は奇妙というかユーモラスである。この鼠は、元々人々を苦しめる魔神であり、それをガネーシャが退治して、家来にしたといわれている。

 仏教に入ったガネーシャは、大聖歓喜天、または大毘那夜迦王と呼ばれる。

項目情報

 作成者:Akihiro Endo
 作成日:
 更新日:2005-03-15 00:00:00

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