ムナカタ三女神の一人。詳しくはそちらを参考にして欲しい。
イチキシマヒメという名のイチキシマとは、「神の霊で斎き祀る嶋」という意味である。三女神を祭る厳島神社は、この名から転化したものだろう。別名のサヨリビメは、神霊の依り付く姫という意味で(サは接頭語)、シャーマン的な名前であるらしい。
厳島神社の社殿及び『延喜式』の神名帳によれば、厳島神社は「伊都伎嶋神社」と呼ばれており、元々はイチキシマヒメ一柱を祭る神社だったのではないだろうか。
事実、イチキシマヒメは三女神の中で最も美しいといわれ、人気が高い神である。この女神だけを祭っている神社も多い。神仏習合によって、イチキシマヒメは弁財天と結び付けられるようになって、本来の信仰とは離れて行く。三女神は、しだいに弁財天の本尊へと姿を変えていったのだ。明治時代の神仏分離で、元に戻った神社もあるが、そのまま弁財天として習合した所の方が多いだろう。
しかし、姿を変えても尚その美しさは燦然と輝いている。
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