アルゴスの女王。初代アルゴス王イナコスとメリアの娘。一説には、トリオパスの息子であるイアソスをその父とする説もある。ゼウスの子、エパポスを生む。
元々は、ヘラに仕える巫女だったが、ゼウスに愛されたためにヘラの憎しみを買うことになった。ヘラは、ゼウスとイオの密会を邪魔するために、100の目を持つというアルゴスに見張らせた。ゼウスはイオを牝牛の姿に変えて隠そうとしたが、ヘラはそれを見抜き、イオを連れ去った。
何とかイオを連れ戻そうと、ゼウスはヘルメスにその役目を任せた。ヘルメスは美しい音楽や、物語を聞かせてアルゴスの目を閉じさせ、そっと近づき首を切り落とした。しかし、アルゴスが倒されたと知ったヘラは、巨大なアブを送り、イオを苦しめた。イオは世界中を逃げ回り(その場所は様々な物語がある)、アドリア海を通ったときは、イオの名にちなんでイオニア海と呼ばれることになった。逃亡の果て、やっとエジプトでゼウスと出会い、イオは人間に戻ることが出来た。ゼウスの手に触れられて、エパポス(「触れられた子」)を生んだ。
ガリレオは、1610年に発見された木星(ゼウス)の1番目の衛星に「イオ」という名前を付けた。
【美術】
・「ユピテルとイオ」1530頃、コレッジョ
・「ヘルメスに助けられるイオ」前4世紀、ギリシアの壺絵
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