日本や中国の旧式の便所に棲む精霊の1種。
トイレは祖霊のいる北西の方角に作られ、あの世への通路だとされているので、トイレには精霊が棲んでいる。これを厠神という。兵庫ではサスガミ、京都府ではカイナデと呼ばれ、節分の夜にトイレに入るとカイナデに撫でられる。また、加牟波理入道(かんばりにゅうどう)とも呼ばれ、盲人であるとも言われる。大晦日に「加牟波理入道ホトトギス」と唱えてトイレに入れば、来年の1年間は厠神に会わずにすむという。
日本の厠神は便所のつぼの中にいて、片手で大便、もう一方の手で少便を受けるが、唾を吐いた場合は、口で受け止めねばならずひどく怒り、歯痛や眼病にさせるという。また、厠神は恥ずかしがりやなので、便所に入る前には咳払いして合図をしてから入る。また、洗い髪で入ると狂わされるという。
中国の厠神は倚(き)という名で、白い杖を持ち、青い衣を着ており、その名を知って呼ぶ者は許すが、知らずに呼ぶと殺される。
→ミンダルカムイ
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