Kokyan wuhti, Kokyang Wuuti
コクヤングティ、コキャング・ウフティ、コーカング・ウーティとも表記される。
字義的には「蜘蛛女」。ホピの神々の中でも特に有力で、なによりもまず、ホピの人々すべてを支える地母神である。
ある神話によれば、原初にはタワとコキャン・ウーティがいた。タワは天を支配し、コキャン・ウーティは大地を司った。2人はコキャン・ウーティの住処である「世界の下」で過ごしていたが、夫婦というわけではなかった。そしてタワが自らを分割したように、コキャン・ウーティは自らをコキャン・ウーティとフズルイウーティに分割した。そしてフズルイウーティとタワは夫婦になり、2人から様々な存在が誕生した。
コキャン・ウーティとタワはその後「神聖な意志」を歌い、創造作業を行った。最後にコキャン・ウーティはタワの意志を形作ってこの世界を治めることになる男女一組を創造した。彼女は彼らを現在の世界へと移住させ、そして彼らに生活の方法と儀式の順序を教えた。
また、別の神話によれば、コキャン・ウーティはフルイング・ウーティが人間を想像しているのを見て真似、スペイン語を教えた。しかし、あるとき間違えて男だけ作ってしまい、そのため今に至るまで独身の男がいるという。その後もコキャン・ウーティは人間を作りつづけたが、今度は女だけを作ってしまった。そこで彼女は女に、1人でいる男のところへ行くように言った。女と男は夫婦になったがよく仲違いをし、離れたり同居するのを繰り返した。それを見ていたほかの男女の組は「喧嘩」というものを知り、それ以来夫婦喧嘩が現在まで絶え間なく起こるようになったという。
その他にも、白いコットンの覆いを紡いで月を作り出したり、ホピの人々に紡ぎと織り方を教え、芸術や学問、工芸の守り神ともされたり、蜘蛛の巣の形状や露を集めるという性質から農業や降雨を司るとも言われ、さらには狩猟とも関連付けられるなど、様々な機能を担っている。
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