弘法大師空海は、密教史上最大の天才宗教家である。高野山真言宗の開祖。
山岳修行で雑密を修した後、30歳で入唐(桓武天皇の時代。延歴23年、 西暦804年に派遣された遣唐使の中に随行する)。また、空海は「宿曜経インド占星術をまとめて中国訳にしたもの)」の作者である不空(ふくう)の弟子の一人である恵果(けいか)に師事を受け、金胎両部などの密教を恐るべき速さで身につけて帰国する。
空海が持ち帰った経典の中に「穢途金剛説神通大曼陀羅尼法術霊要門(えとこんごうせつじんつうだいまんだらにほうしゅつれいようもん)」がある。これは呪術の集大成といった内容が詰め込まれている。
学芸百般に通じ、書家、詩人、土木技術者、教育者としても超一流であった。ちなみに詩文には「性霊集」、修辞学には「文鏡秘府論」がある。能筆をもってしてもうたわれ嵯峨天皇橘逸勢と共に三筆といわれた。
62歳の春に「遺告25ヶ条」を制して、入定したといわれる。真言密教にかんする多くの著書は、真言宗の根本をなす聖典とされている。
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