イザナミを死に至らしたホノカグツチを、イザナギが十拳剣で斬り殺したときにその手に伝わって滴った血から生まれたのが、クラオカミとクラミツハである。
「オカミ」は「龍(の古語)」とも書き『豊後国風土記』に地名伝承神話には、この地にやって来た天皇の従者が、近くの湖で水を汲もうとすると「オカミ」が現れ、汲むのを止めたという記述がある。『万葉集』の中にも、オカミ(龍)が雪を降らせる神として登場する。
「クラ」は漢字が意味しているとおり、暗いところ「谷」を意味している。『日本書紀』に登場するタカオカミと対比、または同一視されて、クラオカミは谷の水辺を支配する水神(龍神)と考えられている。
クラミツハも殆ど同一の神格であり、いずれもホノカグツチから発生しているのは刀剣による火伏の思想が影響したのではないか。
【主要神社】
・貴船神社(京都市左京区)
・丹生川上神社下社(奈良県下市町)
|