別にロンギウスの槍、聖なる槍、聖杯の槍と呼ばれる。
アーサー王伝説では、復讐の槍と呼ばれて登場することもあり、その場合は完全に別の物かもしれない。
カーボネック城(聖杯城)を訪れたパーシヴァルやボールス、ガラハッドの前に聖杯と共に現れる。白い槍でその穂先からは血を滴らせていた。
ベイリンによる災いの一撃の源となり、ペラム王(ペレス王)に聖痕(スティグマータ)を与え、その後ガラハッドらに用いられ王の傷を癒す。
そこには、キリストの血に対する信仰が見える。
<聖書の中の槍>
もともとは『新約聖書』のヨハネによる福音書の部分だけにあり、十字架に架けられて死んだイエス・キリストの死を確認するために、あるローマ兵がイエスの脇腹を刺した槍。
宗教的には、イエスの血に触れたものとして尊重されている聖遺物。イエスに聖痕を与えた武器としてキリスト受難の象徴でもある。
ただし、聖痕はイエスが十字架に架けられた際の、手足に付いた傷だけを指すこともある。
なお、槍の持ち主の兵士がロンギヌスと名付けられ盲目だったとされたのは後世のことだ。しかも、槍がイエスの処刑自体に使われたという誤認まで生まれることになる。
このロンギヌスという名前だが、英語のLongと同源のラテン語Longusより来ている可能性が考えられる。この場合、元はただの”長い槍”という表記だったものを、誤って解釈したものと考えられる。
なお、現在ヨーロッパのいくつかの教会には、”槍の穂先”が聖遺物と意味づけられて保管されている。
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