|
| イソウド(白い手) (
イソウド シロイテ ) 英名:
Isoud la Blanche Mains, Iseult, Isolde |
英語ではイスールトまたイソウルド、フランスでイソウドまたイズー、ドイツではイゾルデまたイゾルテと呼ばれる。
アーサー王伝説の世界観を借りたリヒァルト・ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』が一般に有名なため、イゾルデと呼ばれることが多いが、ここでは日本でよく使われるイソウドを使う。
アイルランドの美しいイソウドとの区別のため、白い手のイソウドと呼ばれる。
ブルターニュのホウエル王の娘。またはアルンデル公爵ヨフェリンの娘。
コーンウォールのマーク王のもとから毒を負って逃亡してきたトリストラムの傷を、美しいイソウドと同じように治療し、彼の妻となる。
しかし、美しいイソウドを愛していたトリストラムは、妻となった白い手のイソウドには目もくれず、白い手のイソウドは深く傷つく。
そのうちブルターニュで戦争が起こり、先頭に立ち闘ったトリストラムは毒槍によって傷を負う。容体が悪化する中、トリストラムは残酷にも妻のイソウドに、美しいイソウドを呼んで欲しいと頼む。
トリストラムは使者に発つ部下に、もしイソウドを連れてくることができたなら船に白い帆を、イソウドが来ないなら黒い帆を張ってくれ、と頼む。
数日が経ち、窓辺でトリストラムの看病をするイソウドの目に、遙か海上に白い帆を張る船の姿が映った。
トリストラムにその帆の色を訊ねられたイソウドは言う。「黒い帆です」と。
|
作成者:渡邉聡士 作成日:
更新日:2005-03-15 00:00:00
|
・『アーサー王の死』 T・マロリー作 W・キャクストン編 厨川文夫・厨川圭子抄訳 筑摩書房
・『アーサー王ロマンス』 井村君江著 筑摩書房
・『アーサー王物語』 トマス・ブルフィンチ著 大久保博編訳 角川書店
・『アーサー王伝説紀行』 加藤恭子著 中公新書
・『図説アーサー王伝説事典』 ローナン・コグラン著 山本史朗訳 原書房
・『アーサー王伝説の起源』 C・スコット・リトルトン リンダ・A・マルカー著 辺見葉子 吉田瑞穂訳 青土社
・『図説ケルト神話物語』 イアン・ツァイセック著 山本史朗 山本素子訳
・『ケルトの神話』 井村君江著 筑摩書房
・『ケルト神話と中世騎士物語』 田中仁彦著 中公新書
・『新約聖書』 新共同訳 日本聖書教会
|
|