ホピの人々に最初に土地を割り当て、最初の火や穀物を与えた神。最初の大地の所有者だったことから、方位「上」、つまり地表面の神でもあるとされる。
普段は美青年で人間の娘を誘惑するが、夜は「死の家」の支配者として血にまみれた髑髏と襤褸の姿で現われ、見ると死んでしまう。マーサウウの火という鬼火がその前兆という。
ある神話によれば、地下に住んでいた人々が上のほうで足音を聞いた。彼らは地表にたどりついたがそこは暗く寒いところだった。1人の人間が送り出され、彼はトウモロコシやスイカなどの畑を見つけた。炎がそこを覆っており、それが暖かさを保って作物を生長させていた。 彼はまたマーサウウと出会い、マーサウウは人々をこの暖かい地に迎え入れ、食糧を与えた。その後人々は大地の上をさ迷い歩いたが、熊の氏族の人々はマーサウウが住んでいたオライビに場所を見つけた。彼は人々に土地を分け与え、そこにすむようにさせた。他の氏族の人々もそこにたどり着いたが、そこに住むためには、それぞれの儀式の知恵を披露しなければならなかった。
また、別の神話によれば、マーサウウは使者たるカササギを仮面で驚かそうとしたが、少し遅れてしまったために結局人々に自分の土地と農作物を渡さざるをえなくなったという。もしマーサウウがカササギを驚かすのに成功していれば、人々は大地に出現できなかった。
春と秋の祭儀においてはマーサウウは仮面を何もつけずに演じられる。マーサウウを演じるものは老女のドレスを身にまとい、身体は灰だらけで裸足、片手に掘る杖を持ち、片方に織籠を持つ。持ち物は農業の象徴であるとされる。
|