天孫降臨神話、海幸山幸彦神話にその記述が見られる。天孫降臨の際、ホノニニギはマトコオフフスマに包まれて降臨した。また、ウガヤフキアエズも同じ物に包まれて出産されている。「衾」という字から、寝具であることが想定されている。
このマトコオフフスマが一体何であったかは、天皇の大嘗祭との関係が注目されている。大嘗祭の中心的な儀式に、大嘗宮に隠る儀式があるが、その際使用される寝具がマトコオフフスマではないだろうか。大嘗祭自体が、新たなる天皇誕生の儀式である事から、マトコオフフスマが新王誕生を象徴する重要な道具の一つであったと考えられる。
また、アルタイ系遊牧民文化では、新王誕生の際フェルトに載せる儀式が行われる。それが、マトコオフフスマの由来ではないかとする説もある。
|