別名、『鶯浄土(うぐいすじょうど)』とも呼ばれる物語。
”見るなの座敷”は見てはならない、禁忌の場所のことを指す。
『浦島太郎』との共通点がいくつか見られ、中国の『捜神後記』に双方の原型とも考えられる話形のが記録されている。
また、『鶴の恩返し(鶴女房)』とも共通点が見られる。
<見るなの座敷>
ある男が野原で屋敷を見つけて泊めてもらう。
美しい女主人が男をもてなし、自分は出かけるがここにある4つの倉のうち、最後の倉は絶対に見ては行けないと言って男に留守を頼む。男が倉を順に開けていくと、夏の景色、秋の景色、冬の景色が見える。男が約束を破って最後の倉を開けると春の景色があり鶯が梅に止まっていたが、鶯が飛び立つと屋敷は消え去ってしまった。
他に、倉が座敷の場合もある。また倉の数が12もしくは13であることもある。基本的に、1年間を回すという概念がある。美しい女の正体は鶯だったとされるのが普通だが、そうではない可能性も残されている。
このような”見るなの禁忌”は、『鶴女房』や『浦島太郎』に同じく見られ、どれも人間以外の異類が変化した女性と男の約束であることなどに、共通性が見られる。特に『見るなの座敷』と『浦島太郎』の物語は、”見るなの禁忌”に時間の経過が絡んでいることなどから、源流を同じくする可能性も考えられる。
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