|
| ニミュエ (
ニミュエ ) 英名:
Nimue,Nymue |
別にニムエ、ニミュ、ニニアン、ニアブとも呼ばれる。またヴィヴィアンはニニアンの表記違いで、同じくダム・ド・ラック(湖の貴婦人)もその別名。
主にニミュエがケルト系、ヴィヴィアンがフランス系として通っている。彼女には大きな3つの役割がある。
1.アーサーにエクスキャリバーを授け(鍛え)、また回収する。
2.ラーンスロットを養育し、武具なども与える。
3.マーリンの恋人であり弟子で、彼を閉じこめる。
だが、それぞれの関連性が薄いため、湖の姫、ヴィヴィアン、ニミュエの3人がいるようにも思えてしまう。その原因は以下の通り。
1.の役割では、湖の貴婦人と呼ばれている場合が多い。
2.ならばラーンスロットの故郷であるフランスに住んでいるはず。
3.はブリテンのニミュエの役割。
つまり”湖に住む妖精、もしくは女魔法使いで、アーサー王国の味方”という基盤をもとに様々な物語に書かれているため、どれが正確にニミュエの役割なのかを規定することは難しい。
そのためにダム・ド・ラックという汎用性のある、誤魔化しの利く呼称が使われることが多いのだろう。
しかし、もっとも有名なのはマーリンの恋人としてのニミュエで、その魔法でマーリンを閉じこめた後、マーリンの代わりにアーサーの王国を助ける。
起源には、アイルランド伝説のニアム、ケルトの湖の神、ギリシア神話のニンフなどが挙げられ、一部妖精モルガンと重なる出自がある。アーサー王がアヴァロンへと導く貴婦人達の中には、ニミュエもいたとされている。
|
作成者:渡邉聡士 作成日:
更新日:2005-03-15 00:00:00
|
・『アーサー王の死』 T・マロリー作 W・キャクストン編 厨川文夫・厨川圭子抄訳 筑摩書房
・『アーサー王ロマンス』 井村君江著 筑摩書房
・『アーサー王物語』 トマス・ブルフィンチ著 大久保博編訳 角川書店
・『アーサー王伝説紀行』 加藤恭子著 中公新書
・『図説アーサー王伝説事典』 ローナン・コグラン著 山本史朗訳 原書房
・『アーサー王伝説の起源』 C・スコット・リトルトン リンダ・A・マルカー著 辺見葉子 吉田瑞穂訳 青土社
・『図説ケルト神話物語』 イアン・ツァイセック著 山本史朗 山本素子訳
・『ケルトの神話』 井村君江著 筑摩書房
・『ケルト神話と中世騎士物語』 田中仁彦著 中公新書
・『新約聖書』 新共同訳 日本聖書教会
|
|