『古事記』ではオホヤビコ、『日本書紀』においてはイソタケル。同一書五に、スサノオの子をイソタケルと記す。その妹に、大屋津姫命。『先代旧事本紀』に注釈があることから、オホヤビコとイソタケルは同神であると考えられる。
『古事記』の国譲り神話では、ヤガミヒメとの結婚が決まったオホナムチに、兄弟の八十神が嫉妬し、殺してしまおうとする。何度も命を狙われ、最後にオホナムチは木の国のオホヤビコの元に逃げ込み、助けを求めた。オホヤビコは、オホナムチを木の俣からくぐらせ、スサノオの根の堅州国へ行くように言った。
『日本書紀』八段一書四によれば、スサノオと共に沢山の木種を持って新羅に降臨したが、曾尸茂梨(そりしも)という地に住んだ。そこから日本に渡り、大八島国の全土に植林して回ったという。その後紀伊国に鎮座し、伊太ケ曾神社に祀られた。
以上の様に、オホヤビコは日本の文化である木を司る神であり、そこから大地にの恵みを与える神格も備える。林間業者などの信仰も篤い。また、新羅から土の船を使って日本に渡ったことから、スサノオと共に航海の守護神でもある。
【主要神社】
・来宮神社(静岡県熱海市)
・渡津神社(新潟県佐渡郡)
・高瀬神社(富山県礪波郡)
・広峰神社(兵庫県姫路市)
・伊太ケ曾神社(和歌山県和歌山市)
・猛島神社(長崎県島原市)
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