アフリカ、ナイジェリアのヨルバ族の神話に登場する創造神。「天の主」という別名の通り、一説に四百余柱とも、千七百柱とも言われるヨルバ神話のパンテオンの頂点に君臨する至高神である。
創生神話によれば、まだ大地が水浸しの泥の大地だった頃、オロルンは他の神々と共に蜘蛛の糸をたらして地上に降り立った。彼はオバタラ・オドゥドゥアの兄弟神に命じて大地を固め、そこに人類を創造し、最後にオロルン自身がそれに魂を吹き込んだ、といわれている。また、宇宙を創造し、昼と夜を分かち、季節を整え、人間の運命を定めた。「死」もまたオロルンの創造であった。
この様に、すべてを支配するオロルン神はヨルバ語で「所有者」を意味し、「捜す事によって、見つけ出す事の出来ない王」ともいわれ、長くヨルバの民の尊崇を集めてきた。水の守護者、海神の一面をも持つとも考えられ、魚の形をした従者を従えて水中に住んでいると信じられてきた。海の神の側面を持つ至高神の姿は、同じナイジェリアのベニン族をはじめとして、アフリカ各地の神話にしばしば見られる。
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