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関連項目

 ・折口信夫 :日本
 ・常世国 :日本
 ・まれびと :日本


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折口名彙 ( オリクチメイイ ) 英名: orikuti meii

 地 域: 日本
 テーマ: 一般
 種 別: 用語

 折口信夫の論文の要所要所に配置される独特な意味を持つキーワードの総称、またはそれ自体(各単語を折口名辞と呼ぶと言う考え方もあった。ここでは単語も折口名彙とする。)。折口信夫は優れた民俗学者である以上に国文学者であった。そのため、折口信夫の論文は語の理解を重要視している。つまり、この折口名彙を理解することは、単なる用語理解に留まらず、折口信夫の論旨を理解することにも繋がってくる。

 この語は、折口信夫の学問・論文を理解するための方法として、折口信夫が用いた用語を研究すると言う立場から提唱されたものであり、昭和46、47年に池田弥三郎が提唱した。ただ、折口名彙と認めるかどうかの判断は難しい面もあり、各研究者で意見が異なる。

 折口名彙は、大きく二つに別れる。それぞれの主な例をいくつか挙げる。

 一つは「折口信夫の造語」で、主な例は、『万葉集』を通じて眺めることのできる飛鳥〜奈良時代の古代の人々を意味する「萬葉びと」。神が来られる際に目印とされるの意味である「依代」である。

 一つは「既にある言葉に、新たな意味を加えた上、再生させたもの。」で、主な例は、『記紀』等に観られる他界の一つから、他界を意味する語として使用した「常世」。客人の意味から時を定めて他界から訪れ、人々を祝福する霊的存在を考えた「まれびと」。日本人の基層文化という意味を持たせた「古代」である。

 これらの語の解説は参考文献で挙げた『折口信夫事典』に詳しい。

 これらの「折口名彙」の中には、折口名彙から出て、既に一般化したものもある。しかし、「折口名彙」が、折口信夫の論文の理解を非常に困難なものにしている事は否定できない。しかし、逆にこの折口名彙こそが折口信夫の論文を色褪せさせない一つの装置として働いているのではないかとも思える。

項目情報

 作成者:春桜庵主人
 作成日:
 更新日:2005-03-16 00:00:00

参考文献
『折口信夫全集』中央公論社
『折口信夫事典』 西村亨編 大修館書店

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