『ラーマーヤナ』に登場する羅刹王。聖者プラスティヤの孫であり、ヴィシュラヴァスと、スマーリンの娘ニカシャーの間に生まれた。10の頭と20の腕、銅色の目と月のように輝く歯を持ち、雲に届きそうな程の巨体だったという。また、彼の息子であるインドラジットは、有名である。
クベーラとは異父兄弟の関係にあたる。それ故、近親憎悪的な所もあったのだろう。クベーラとはランカー島を巡って、凄まじい戦いを繰り返すことになる。
ラーヴァナは激しい苦行の末、ブラフマーから、神々や悪魔には殺されないという能力を得る。そして、彼はまずその矛先をクベーラに向けた。戦いは、ラーヴァナ軍の圧倒的な勝利に終わり、ラーヴァナはランカー島と共に、クベーラの乗るプシュパカを手に入れた。
その後、妹に唆された彼は、シーターをランカー島に連れ去ってしまう。そして、シーターを取り戻そうとするラーマとの間に、大戦争が勃発する。それが、かの有名な『ラーマーヤナ』である。
そして、ラーヴァナはラーマに殺されてしまうのだが、まさに勧善懲悪の典型的な例だろう。しかし、日本人的な解釈なのかもしれないが、本文中の描写などを見ても、どうしても彼を憎むことが出来ない。
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