またはテュオネ(Thyone)。カドモスとハルモニアの娘。その名は、トラキア人の言葉で「大地」という意味のゼメロが転化したものであると考えられる。ディオニュソスの母。
彼女に惚れたゼウスは、人間の姿になって彼女の前に現れ、関係を持った。そしてセメレが身ごもると、激怒したのがヘラである。ヘラはセメレの子守に変化し、彼女にゼウスが本物であるか確かめるようにそそのかした。疑心暗鬼に陥ったセメレは、ゼウスに本当の姿を見せてくれるようにせがんだ。
セメレの願いは何でも叶えると約束していたゼウスは、仕方なく神の姿で彼女の前に現れたが、その時に発生した雷に打たれ、セメレは命を落としてしまったのだ。しかし、その胎内にいた子供は、ヘルメスによって守られた。それが、ディオニュソスである。
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