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 ・アイオーン :(その他)
 ・ヤルダバオト :(その他)


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ソフィア ( ソフィア ) 英名: Sophia

 地 域: (その他)
 テーマ: ユダヤ・キリスト教の神話・伝説
 種 別: 名前

 グノーシス神話における最も若いアイオーン(グノーシスにおける神的存在)。ピスティス=ソフィアとも呼ばれ、「ピスティス」は信仰を、「ソフィア」は知恵を意味する。アントローポス(人間)とエクレーシア(教会)から流出した6対のアイオーンの一人で、伴侶はテレートス(欲せられたもの)。
 彼女は「父」である造物主を愛し、「父」の偉大さを把握したいと欲していた。だが、「父」を1アイオーンたるソフィアが把握することはとうてい不可能だった。彼女はそのため苦悶し、消え失せてしまうところだったが、「プレーローマ(神々によって充満する領域)」を見守る力─「ホロス(境界)」─により我に返り、「父」が把握できない方であることを納得するに至った。そして驚愕のあまり今までの「思い(エンテュメーシス)」を「熱情(パトス)」とともにプレーローマの外側に投げ捨てたのであった。それらのソフィアの「思い(エンテュメーシス)」は陰となり、ライオンと蛇に似た傲慢なアルコーン(支配者)を生じさせた。彼(男女であるが)が生まれたとき、ソフィアが「若者よ、こちらへ渡ってきなさい」と呼びかけたため、彼は「ヤルダバオト」と名付けられた。

 一方、コプト神話(エジプト地域に伝えられた変異キリスト教)においてはこう伝えられる。無の状態から生じたピスティスが生まれ、それからソフィアが生じた。この2柱の神は「光」であり、「光」のもとにできる「影」と一つとなり、様々な神々を生じさせた。しかし、「影」が生み出した「妬み」「嫉妬」「怒り」を見たピスティス=ソフィア(2柱が合体したもの)は嘆き、彼らを支配するものを生み出す。それがヤルダバオトであった。ヤルダバオトは天と地を生み出し、物質世界を支配したが、ピスティス=ソフィアに逆らうようになる。ヤルダバオトの息子サバオトだけはピスティス=ソフィアに味方し、ピスティス=ソフィア派とヤルダバオト派との間に戦争が起こった。結局この戦争はサバオトが勝利し、ヤルダバオトはカオスに逃げ込むことになった。サバオトは功績を称えられ、ピスティス=ソフィアの娘婿となって、その妻と共に「平和」「愛」「祝福」などを生み出した。

項目情報

 作成者:相馬関平
 作成日:
 更新日:2005-03-09 00:00:00

参考文献
 ・『グノーシスの神話』 大貫 隆(岩波書店)
 ・『爆笑エジプト神話』 シブサワ・コウ編(光栄)

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