古エッダ『グリームニルの歌』『グリーンランドのアトリ人の歌』。スノリのエッダ。サクソの『デーン人の事跡』に登場する。狩猟と竈の神であり、スキーに関係が深い。シヴの息子で、トールの継子。その語源は「光輝(wulpus)」「羊毛(ull)」などといわれる。その姿は美しく、弓の名手であったという。公正なる神で、決闘の時、人々はウルに祈った。
『グリームニルの歌』によれば、ウルが住むのはイーダリルでイチイの木が茂る谷間に建っている。『グリーンランドのアトリ人の歌』では、王が南の太陽・オーディン・ウルの腕輪に誓う場面が語られている。
唯一の説話は『デーン人の事跡』に語られており、それによれば、オーディンは魔法を使い、巨人族のリンドと無理矢理関係を持った。その間に、ヴァーリが生まれたのだが、その罪を問われたオーディンは王位を追われ、その代わりに座った。しかし、すぐにオーディンの罪は解かれ、ウルはスウェーデンに追われたという。ウルがスウェーデン方面で崇拝されていた説明とも考えられる。
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