ヴァイシュラヴァナとはvi-zru(広く聞く、聞かれる=有名)という動詞からできた名詞で、彼の父であるヴィシュラヴァス(Visravas vizravas 名声あるものの意か)に本源をたどるものである。すなわち「ヴィシュラヴァスの子」を意味し、富の神クベーラの別名である。この意味からすれば、同じくヴィシュラヴァスを父とするランカーの魔王ラーヴァナ(Ravana rAvaNa)もヴァイシュラヴァナと呼ばれるが、こちらはあまり一般的ではない。これを意訳すれば多聞天、音訳すれば毘沙門天となるのである。この神の起源は古く、『リグ・ヴェーダ』に属する『タイッテリーヤ・アーラニヤカ』(taittirIya-AraNyaka)にも彼を讃える歌が存在する。『ラーマーヤナ(RamayanarAmAyaNa)』に登場する魔王ラーヴァナ、クムバカルナ(Kumbhakarna,kumbhakarNa) 、ヴィビーシャナ(Vibhisana, vibhIzaNa)、シュールパナカー(Surpanakha, zUrpaNakhA)もクベーラの兄弟とされる。
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