様々な自然現象を神格化した神群の称。主にインドラの顧問官としてスヴァルガ天にいるとされるが、後にはアグニ及びヴィシュヌが彼らの首長となった。
通常、ソーマ(月)、アーパス(水)、アナラ(火)、アニラ(風)、ダラ(地)、プラバーサ(光)、プラティユーシャ(暁)、ドルヴァ(北極星)の八神による構成とされる。
彼らは「マハーバーラタ」において活躍する英雄ビーシュマに生まれ変わったとされている。その逸話は以下の通りである。
ヴァシシュタ仙の怒りを買ったヴァス神群は、人間として生まれなければならないという呪いを受けた。仙人が怒った理由については、修行中の仙人の頭上を飛ぶ非礼を犯した、もしくは仙人の大事な牛を盗もうとしたからだと言われている。彼らは弱り果て、ガンガー女神に、自分たちの母となり、生まれてすぐに殺してくれるよう頼んだ。ガンガーはその願いを承知し、地上でクル・パンチャーラ王シャーンタヌの妻となった。彼女は次々と八人の子供を産んだが、すぐにガンジス河に投げ込んで殺してしまっていた。が、八人目の子供が生まれた時、シャーンタヌがそれを諌めたので、その子供は命を永らえた。これが後のビーシュマだという。
しかし、このビーシュマに生まれ変わったヴァスの一神は、ディヤウという名であるとされている。この名は前出の八神の中にはない。言葉の意味からプラバーサと同体とも解釈できるが、確証はない。また、ビーシュマはヴァス各神の力をそれぞれ八分の一ずつ受け継いでいるともされている。
また、ソーマを始めとしてアナラ、アニラなど、ヴァーユやアグニなどと一部性格や名称が重なる神格があるが、これは完全な異体と解釈すべきであろう。
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