時は、十代崇神天皇の頃。大和国には疫病が流行していた。彼女は、三輪山に大物主神を祀りそれを鎮めた。やがて、彼女は彼の妻になる。しかし、大物主神は夜彼女の所へ訪れ、朝になると姿を消してしまうのだ。初めはそれで満足していた姫も、しだいにその姿を見たいという思いが募って行く。思いかねた姫は、あなたの姿が見たい、と彼に言った。大物主神はしかたなく頷く。
やがて朝が来る。そこにいたのは、一匹の蛇だった。それが、真の姿だったのである。たまらず、姫は悲鳴を上げる。激怒した大物主神は、彼女の前を去って行った。悲しみにくれる彼女は、自分の命を絶ってしまった。奈良県桜井市にある「箸墓古墳」は、彼女を葬ったものである。
|