サイトトップ | 事典トップ | ニュース | リンク
   Google  
Web 事典内検索
関連項目



関連サイト



関連書籍









ヨイフォの月輪征伐 ( ヨイフォ ) 英名:

 地 域: 台湾
 テーマ: 一般
 種 別: 解説

 ツォ族阿里山蕃の伝承によると、太古の昔は天が非常に近くて、月(男神)は、日(女神)よりも光熱が甚だしかったから、人々は昼夜の区別もなく、喘ぎながら暮らしていた。だから、ひ弱な子供は育たずに死に、大人でも外出時には薄板を背負って日月の光を避けた。又、夫婦間のボエヒエ(睦み事)も、月の出ている夜は出来ないから、白昼、人目を避けて行なわれた。
 そこで、ヨイフォという者が、月を射殺して人々の苦難を救おうと思って、強弓を引き絞って矢を放つと、月の真ん中に命中し、ものすごい勢いで血汐が滴り落ち、地上は一面、地の海となった。今でも山に赤い石が多いのは、この時の血汐の塊だからだそうだ。
 それから月は次第に光熱を失い、中央に黒い血痕を現すようになった。元来太陽は女で、月は男神であって、月のほうが光熱も強かったが、ヨイフォに射られてからは逆転してしまった。
 月が射られてから数ヶ月の間、世界は暗黒に閉ざされたが、やがて日が東から昇り、東に入った。それから日一日と高く昇るようになり、そのうち今のように東から出て西に入るようになった。
 又、月は以前は欠けることはなかったが、今では欠けて、一月に一度、昔の姿を現すだけである。

項目情報

 作成者:泉獺
 作成日:
 更新日:

参考文献
 ・『生蕃傳説集』 佐山融吉・大西吉壽(国学院大学)

サイトトップ | 事典トップ | ニュース | リンク
Copyright (c) 2006 All Rights Reserved by Pandaemonium.