ベルゼビュートとも。魔界においては「地獄の王子」「悪霊の頭」と呼ばれ、ミルトンによって「サタンに次ぐもの」とされている。ヴァイヤーの「地獄の宮廷」においては、すでにサタンを退け、魔界の最高権力の座に着いているとされる。コラン・ド・プランシーによって描かれた巨大な蠅としての姿が一般的である。イエスの地獄への来臨をめぐってサタンと争い、イエスによって地獄の支配権を得ている。またはイエスによって地獄に幽閉されているとも云われる。天界にあっては熾天使として権勢を振るっていた。
そもそもの語源は「バール・ゼブル」であり、「王子バール」の意である。これが後にヘブライ人たちによって「バール・ゼブブ(もしくはゼベル)=糞山の王」と曲解されたことにより、「蠅の王」としての彼が誕生したのである。蠅は古代においては魂の運び手とされ、忌諱すべきものとされた。これがベルゼブブの原型であるとも云われる。
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