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 ・栄光の手 :(その他)


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栄光の手_2 ( エイコウノテ_2 ) 英名: Hand of Glory 

 地 域: (その他)
 テーマ: 一般
 種 別: 道具

 主にアイルランドやイギリスで信仰された魔術道具。
 用途は、ろうそくの燭台にするか、中指のみを立ててそれ自体に火をつけてろうそくの代わりにする。魔女が使うが、犯罪にも多用されていたようだ。
 栄光の手の効果だが、ろうそくの火を見た者は身動きが出来なくなる。もしくは、眠っている者を起きられないようにする。この効果はろうそくの火が消えるまで持続する。
 そして、栄光の手の作り方もかなり手が込んでいる。
 絞首刑にされた人間の手首を切り取り、柩にかける黒い布でくるんで、よく押し付ける。この手首と、ツィマ、硝石、塩、唐辛子のそれぞれを粉末にしたものを一緒に壷の中に入れて、二週間そのままにしておく。取り出して、土用の陽光に当てて乾燥させる。
 燭台となる栄光の手に取り付けるろうそくは、首を括って自殺した人間の脂肪、蜂房から採ったばかりの蜂蜜、シザム、ポニ、これらの材料で作り上げる。
 ツィマは、緑青もしくは硫酸鉄であり、ポニは、馬糞を意味すると思われる。ある地方の部族は馬糞をろうそくの材料にしているので、信憑性はある。
 そしてこのろうそくに火をつけたら、いかなる方法をもってしても、ミルクの液体でしか消すことが出来ない。
 この栄光の手の効果から身を守る方法がある。
 黒猫の胆汁、白い雌鳥の脂肪、ふくろうの血、これらでつくった軟膏を家の扉の敷居、家に侵入できそうな場所に塗りこんでおけばよい。ただし、土用の時期に作った物に限る。
 また、栄光の手の脇には必ず魔法のろうそくが置かれている。これは、地中に埋められた財宝を発見する力を持っているとされる。

項目情報

 作成者:神楽 秋
 作成日: 2004-12-23 00:00:00
 更新日:2005-04-04 00:00:00

参考文献
 ・ギリシア神話(新装版)/フェリックス・ギラン/中島健訳/青土社
 ・ギリシア・ローマ神話 付インド・北欧神話/ブルフィンチ/野上弥生子訳/岩波文庫/岩波書店
 ・ホメロス オデュッセイア(上・下)/松平千秋訳/岩波文庫/岩波書店
 ・マイクロソフト エンカルタ98エンサイクロペディア/マイクロソフト
 ・『妖術師・秘術師・錬金術師の博物館』 グリヨ・ド・ジヴリ(法政大学出版局)
 ・『世界オカルト辞典』 サラ・リトヴィノフ編(講談社) 

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