『古事記』『日本書紀』における、国産みの女神で、イザナギノミコトの妻。『古事記』によると、高天原から天下ったこの夫婦は、オノゴロ島に八尋殿をたて、そこで国産みをしようと「みとのまぐはい」すなわちセックスを始めることにした。イザナギがイザナミに、「「汝が身は如何にか成れるか(君の身体はどうなってる?)」と聞くと、イザナミが「吾が身は成り成りて、成り合はざる処一処あり(私の身体は整ってきたけれど、まだ整ってない部分があるの‥‥)」と答えたので、イザナギは「吾が身は成り成りて、成り余れる処一処あり。かれ、この吾が身の成り余れる処をもちて、汝が身の成り合はざる処にさし塞ぎて、国土を生み成さむとおもふ(僕には整いすぎて、でっぱってしまった部分があるから、それを君の整ってない部分に入れて補って、国生みをしようか)」と提案した。この後、なぜだか天の御柱をまわって、めぐりあったところでやろうかという話になるのだが、とにかく二人は結ばれることになる。ところが、イザナギが「あなにやし、えをとめを(ああっ‥‥なんていい女なんだ‥‥)」という前に、イザナミの方が「あなにやし、えをとこを(ああっ‥‥なんていい男なんでしょ‥‥)」と言ってしまった。どうやら男よりも女性の方が先にイクのは、当時、タブーだったようで、その結果生まれた子供は「ヒルコ」なる、不具の子だった。この「ヒルコ」は葦船に入れて流して捨ててしまい、なかったことになる(非道い話だ。でも流産したとか、産まれてすぐ死んだとも考えられる)。その後、やり直して、きちんとイナザキの方が先にイったので、日本の国土が誕生したと語られる。ちなみに『日本書紀』では、体位を知らなかったこの夫婦は、鶺鴒の動きを見て学んだとあり、高橋鐵『日本の神話』では、古代日本の体位は背向位が主だったのではないかと推測している
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