ルーンという言葉は、古代ゲルマンの「吠える」あるいは「唸る」という語に由来し、「ささやかれた秘密」という意味を持っている。
ルーン文字は、金属や木に刻むのに適した(というより、刻みやすいように考案した)文字で、直線と45度の直線のみからなる、曲線を廃した鋭角的なものである。
ルーンの起源は諸説ある。
1・紀元前6世紀から5世紀の記録によれば、ギリシャ文字、ローマ文字の大文字、及び筆記体。
2・紀元前1世紀から2世紀頃のエルトリア文字をゲルマン民族のゴート族が発展させた。
3・石器時代から青銅器時代初期に残されたハルリスティングノール彫刻。
そのほかに様々な説があるが、どれも決定的ではない。
ルーン文字は3世紀から13世紀まで使われており(17世紀まで、密かに細々と使われていたらしい)、その間に様々なヴァリエーションが生まれたが、ゲルマン式、アングロ・サクソン式、スカンジナビア式の3つが主要である。
ゲルマン式は最も古く「フーサルク」とも呼ばれ、紀元5世紀から8世紀の間に頻繁に使用されている。文字数は24文字。
アングロ・サクソン式は、紀元5世紀〜12世紀にかけてブリテン(イギリス本島)を中心に使用された。紀元960年までは28文字、その後、33文字に発展していく。
スカンジナビア式は、紀元5世紀〜12世紀頃にかけて普及したメジャーな体系で、現存するルーンの多くはこの系列である。文字数は16文字。
ルーンは1000年の間使用されたが、ほとんど変化がない。それは、ルーンは文字であると共に魔術的なシンボルでもあるからだ。魔術的なシンボルは正確に描かなければならない。効果の高い物品に、効果の高い位置に、正確に刻めば、絶大な効果を発揮する。
さらに効果を上げる方法は色々とある。
1・刻んだ文字を染める。ただしその色は、ルーンの文字によって決まっている(というか、法則式で計算して色を出す)。
2・ルーンを組み合わせて一つの形にする、アナグラム。組み合わせ方により、複雑な意味を持つ。
3・護符の製作後に聖別の儀式を行なう。
その他、更に強力な効果を得る方法に、オルゴン・コレクタというものがある。二枚の円盤形の木材にルーンを刻み、木材と同じ大きさの円盤形の鉄板を間にはさむ。木と鉄板を交互にいくつも挟んでいくこともできる。
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