聖ジョージ(セント・ジョージ)はキリスト教7人の英雄の一人に数えられる。サン・ジョルジュ、サン・ジョルディ、聖ゲオルギウス、いずれも彼のことである。
263年(270年説もある)カッパドキアに生まれた彼は、17才でローマ帝国軍騎兵となり、やがて将校となるが、皇帝ディオクレティアヌスのキリスト教迫害に反対する。しかし、皇帝はむしろジョージにキリスト教の棄教を迫り、それを拒絶した彼は303年4月23日ニコメディアにて処刑され殉教聖人となった。
しかし、聖ジョージといえば、ドラゴン退治譚が有名である。
リビアのサレム(またはシレナ)という街近郊の湖に住むドラゴンは、街の人間に牛と羊を生贄に要求していたが、ついにはそれらをすべて喰い尽し、街の娘を生贄に要求した。王女クレオドリンダを生贄に差し出さざるを得なくなった時、ちょうど旅の途中だったジョージが、アスカロンという魔法の剣によってドラゴンを退治し、この土地の人々をキリスト教に改宗させた。その後クレオドリンダと結婚したという伝もある。この物語は、異教徒の制圧と布教を戯画化するにあたって、ギリシア神話のペルセウスのアンドロメダ救出譚を変相したと見られる。
なお、彼はイングランドの守護聖人で、彼の旗印は白地に赤の十字、これはイングランド国旗でもある。
また、彼の名は「土」(geos)と「耕作」(orge)に由来するらしく、処刑された4月23日が聖ジョージの祭日であるが、春の豊穣の祭りである。
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