インドの神話。カシュヤパとデティの息子。巨人族とも呼ばれる、ダイティヤ族の一人「ヒラニヤークシャ」の兄。ヒラニヤカシプとは「黄金の布をまとった者」という意味である。
弟の復讐を誓った彼は(それまでの経緯は、ヒラニヤークシャの項目に説明を譲る)激しい修行の末、ブラフマーから「百万年の、昼と夜の間、建物の中でも外でも、人間・神・動物から殺されない」という、不死身の生命を得た。
ここで、人間と神々以外にも動物の名が挙げられているのは、不死身を得たはずの弟が、動物の事を忘れ、ヴァラーハ(猪)に殺されたからだ。ヒラニヤカシプは、弟の失敗を教訓に、慎重すぎるともいえる誓いを「約束」させたのである。
しかし、この慎重さもヴィシュヌの前では全てが無駄であった。詳しくは、ヌリシンハの項目を参照にして欲しいが。弟の復讐を果たせず、彼もまたヴィシュヌに殺されたのである。
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