日本神話。伊弉冉尊、伊弉諾尊が八尋殿(やひろどの)の御柱の前で初めて生んだ神。女性であるイザナミから男に声を掛けたため、骨のない水蛭子(ひるこ)という奇形児が生まれてしまった。
記紀に些細な記述の違いはあるが、生まれた蛭子神は三歳まで足腰が立たず、葦の葉の船に乗せられて流されてしまったという。
その後、この蛭子は摂津国(兵庫県と大阪府の一部にまたがる地域)・西宮に流れ着いたとされる。平安時代末期になると、蛭子は七福神の恵比須と同一視されると共に、事代主神信仰とも結び付いていった。その崇拝の中心地たるのが、兵庫県の西宮神社である。
また蛭子神については、上記の様に奇形児であったとする説の他に、「ヒルコ」を「日子」と解し、「日女(ひるめ)」に対応する、男の太陽神であったとする説がある。これは太陽儀礼の神話化であると言われ、古くは瀧沢馬琴によっても唱えられた。
|