ウェイルズ語でミルディン、ラテン語でメルリヌス、またメルリーノと呼ばれる。
アーサーの父であるウーゼルに使えてアーサーの出生に関わり、またアーサーの側近としてその予言や変身の能力によって王へと導いた魔術師。
ウェールズのメルディンなどがそのモデルと考えられ、またドルイド僧でありシャーマンであったとも考えられているが、西洋で魔法使いといえばまずマーリンの名があがるように、魔術師の代表格として仮託された存在も大きい。杖をついた長い髭の老魔術師の姿として描かれることが多いものの、若者や子供に姿を変えることができたとされる。
アーサー王の物語では、マーリンの父はインキュバス(夢魔)とされており、悪魔の子としてキリスト教と対比される関係にもある。
マロリーの『アーサー王の死』などでは、マーリンがアーサーと近親のモルゴースの間に生まれた子(モードレッド)が、アーサーとその王国を破滅させるだろうと予言する。
その後マーリンは恋人であった湖の妖精ニュミエに自らが教えた魔術によって幽閉される。ニミュエが老いたマーリンを嫌ったとも、永遠に二人で過ごすために閉じこめたともいわれるが、ニミュエがその後マーリンに変わりアーサーを助けることから考えても後者がふさわしく思える。
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