原人ユミルと討つと共に、霜の巨人達をもほぼ絶滅させたアース神達は、イザヴェルの地で我が世の春を謳歌する。しかし、その独占的繁栄はヨツンヘイムから彼女達がやってきたことによって終わりを告げた。
ノルン達はウルズの泉の畔の屋敷に住み着き、そこで人々の運命を支配し始めた。長女の名はウルズで、元来は「織り姫」の意である。次女は「生成する者」と云う名のヴェルザンディ。三女は「税・債務・義務」と云う名のスクルドである。彼女達は木片にルーネを書き付けている。
三姉妹はここで、世界樹ユグドラシルの世話を日課としている。
しかし、ノルン達はこの三人だけとは限らず、その出自は実に様々である。中にはアース神の生まれの者もいるが、妖精や小人の生まれの者もいる。だが、全て女性であることは共通している。この女神達は、運命を定めるばかりでなく、分娩を助けてもくれる。
これに関連して、運命の善し悪しが各人異なる理由が説明される。即ち、その運命を定めた担当の女神の素性によると云う訳である。
尚、ノルンとヴァルキューレの兼業は可能なようである。
上に述べたように、大別してノルニルには三姉妹を指す場合と多数の女神達を指す場合との2種類がある。以下の事例は、どちらの所行とも判然としない事跡である。
ノルン達は、子供が生まれた家を訪れて「運命の糸」を撚る。撚った糸はその手で世界の果てに隠される。
勿論、運命を定められるのは人の子だけではない。例えば、小人のアンドヴァリは水中に住まねばならないと云う奇特な運命を課せられている。
それはヴァルキューレとて例外ではなく、恐らくアース神達もまた彼女達の軛に従わねばならない。
また、彼女達の爪はルーネ文字で飾られている。
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