インドの神話。ナーガ族の王。シェーシャと同一視されることもある。
アナンタとは「無限」を意味し、永遠性のシンボルである。 北欧神話の「ミッドガルド」などのように、大地の下に眠り、世界の終わりと再生を見とどける巨大な世界蛇。千の頭を持つという。
ヒンドゥー教の世界観によれば、世界が終末を迎えると、全ての生物が死滅し、何もかもが消え去ってしまう。昼も夜もなく、ただ世界には乳海だけが漂っている。しかし、絶対の存在である「ヴィシュヌ」は、その虚無の中にも存在しているのだ。そして、その随伴者であるアナンタもまた永遠の存在なのである。
来るべき再生の時まで、アナンタはヴィシュヌを千の頭で包み込み、永遠ともいえる時を乳海の中で過ごす。
また、ウロボロスとの共通性も興味深い。つまり、原始のカオスに対するロウ(秩序)を表す存在とも考えられる。
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