様々な説が入り乱れる、複雑な女神である。
トヴァシュトリの娘といわれるが、後代においてはサンジュナーと同一視され、ヴィシュヴァカルマンの娘である。多少分かりにくいが、ヴェーダ期においては、ヴィヴァスヴァットの妻で、後にスーリヤの妻となる。厳密には、サンジュニャーと分けて考えなければならないが、同じ女神として理解しても差し支えはないだろうと思う。
一説によると、彼女はヴィヴァスヴァット(スーリヤ)と結婚し、ヤマとヤミー、そして人類の祖であるマヌを生んだ。
しかし、また別の説によれば、マヌはサラニューの子供ではない。サラニューは、夫の存在の輝きに耐えられなくなり、家を出てしまう。その際、侍女のチャーヤー(影)を後に残していった。影とはつまり、サラニューのクローンの様なものであったらしく、その姿は瓜二つだったのだ。それに気付かず、ヴィヴァスヴァットは彼女と交わりマヌを生んだ。
しかし時がたち、妻がいなくなったことに事に気付いた彼は、必死になってサラニューを探し、牝馬になって野原で草を食べている彼女を見つけ出した。彼は自分も馬の姿になると、そのままの姿で二人は暮らし始めたのである。その生活の中で生まれたのが、アシュヴィンとレヴァンタである。
やがてその暮らしにも飽きた二人は、元の生活へと戻っていった。
また、インドラとの間にリブを生んだとも言われている。
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